TOYGER社のデッキケース、DeckSlimmer

昨年末辺りから受注生産していたTOYGER社のデッキケース、DeckSlimmer。最近は一部の店舗にも入荷していたりするそうですが、これに関して「底が抜けるので使えないクソ(意訳)」という評価を立てている方がいて、うーん?と思ったので少し考えてみる次第。

 

まず最初に断っておきますと、別に信者でもないし融通を図ってもらってる訳でもないし、何なら個人的にはこの製品は「ナシ寄りのアリかなあ」程度の評価です。しかしながら、優れている部分があるのも事実なので、文字通りの「モノは使いよう」だと思います。

 

最初に件の指摘されていたのは、恐らくこのような形。

 

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構造上どうしても底が抜けているので、手に持って開けるとそこから中身が落ちていく、というわけですね。これはもともと説明に、机の上で開けるようにという説明もあるので、それを守らないほうが悪いという身も蓋もない事になってしまいます。記事オワタ。

 

 

ただ個人的にこのケースはそれほどコンパクトなわけでもなく、薄さと言っても他の既存の薄型ケースと大差ないどころか、変形するギミック分だけ厚くなっているので本当になんの為に……?という部分は若干否めません。

 

そんな中でこのケースの一番の利点は、昨今の商品ラインナップで微妙にカバーされていない収容枚数とサイズの兼ね合い、にあるのではないかと思います。

 

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最も顕著なのがこの例です。3重スリーブで60枚+15枚+5mm程度の小物。これがこのサイズに収まるのは、実は何気に珍しい部類になります。あとは同人サークルさんが作られてるもの等にはありますが、商業展開されているものではあまり見ないものですね。

 

私は購入していろいろなゲームのカード(というかデッキ)を入れてみたりしましたが、恐らく普通に流通してる国産のゲームの大多数はこのサイズを持て余すことになると思います。極端に少なければ2つデッキが入ったりもしそうですが、それも便利なのかと問われると正直なところあまり……。

 

値段に見合ってるかと言われると割と微妙な商品ですが、発想の面白さはあると思います。あとはきちんと流通に乗せてくれれば何も言う事はないのですが、その辺は流石に難しいのでしょうかね。

 

TOYGERさんのtwitterは下に貼っておくので、興味のある方はご一読を。

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